ティエンチ・ドゥ ピアノ・リサイタル《ゴルトベルク変奏曲》

出演者について

ティエンチ・ドゥ（Tianqi Du／ピアノ）
5歳でピアノを始め、10歳で初のリサイタルを行う。その後ユンディ・リやサー・チェンも師事した中国の名教師ダン・シャオイー教授のもとで研鑽を積み、チャイナ・スタンウェイ・ピアノ・コンクール、ヴィースバーデン・ユース・ピアノ・コンクール、サンノゼ国際ユース・ピアノ・コンクール、ショパン国際ピアノコンクールin Asia等国内外の数々のコンクールで入賞を果たした。これまでにベルリン、エルサレム、トルン、サンノゼ、東京や中国の主要都市で演奏している。2016年からは小林愛美も師事したマンチェ・リュウのもとボストンのニューイングランド音楽院で更なる研鑽を積んでいる。
米国シアター・タイムズ紙はカーネギーホールでのドゥの《ゴルトベルク変奏曲》の演奏について「中国の新星ティエンチ・ドゥの演奏にはグレン・グールドを想起せずにはいられない。数々の才能が浮いたり沈んだりしているピアノ界においてドゥは既に自身の確固としたアイデンティティを確立している。前衛的な実験と現代的な視覚芸術を取り入れながらドゥはクラシック音楽のピアニストという枠組みを遥かに超え、更なる高みへと向かっている」と評した。師匠ダン・シャオイーは中国のピアノ専門誌ピアノ・アーティストリー誌への寄稿の中で「ティエンチの《ゴルトベルク変奏曲》はリサイタルに居合わせた人々に深い感銘を与え、私の心は感動で震えていた、これまで演奏会で眠れなくなるまでの感動や興奮を味わってきたが、涙しながら演奏を聴き、終演後楽屋で演奏家の腕の中で号泣したのはこれが初めてだった。」と激賞した。
22年10月に仏ナイーブ・レコードより「ゴルトベルク変奏曲」をリリースして世界の批評家の注目を集め、今後も同レーベルの専属アーティストとしてCDリリースが予定されている。