公演終了

共催公演

フェニックス・エヴォリューション・シリーズ

近現代フランスのエスキス、エスパス、エスプリ 
~前田裕佳 ピアノリサイタル~

2018 1/24()

19:00開演

前田 リサイズ

西洋音楽史に新しい「伝統」を築きつつ新古典主義的な側面を待つドビュッシー、ラヴェル、プーランク、独自の音階システムを基に凝集した和音を用いたり音素材のあらゆるパラメーターを再構築したO・メシアン、P・ブーレーズ、それらフランス人作曲家による潮流を受けつつも自らは否定する態度をとりながら、結局はその流れを受け継ぎ古典的に音を紡ぐH・デュティユ、響きそのものを創作の源とした“スペクトル楽派”のT・ミュライユ、それら響きの妙技を現代の感覚で彩るP・ルルー、G・ペソン、B・マントヴァーニに至るまでのフランス人作曲家のエスキスesquisse(素描~フレーズ)、エスパスespace(空間~音響や静寂)、エスプリesprit(精神)を再現する。作曲家の作風の変容によって映し出される空間、そして、同時代作曲家たちが延伸させることによって創造した空間、そこに“フランス的”精神が浮かび上がる。

出演

前田裕佳(ピアノ)

曲目

▼ドビュッシー:ベルガマスク組曲より“月の光”、前奏曲集第2巻より“霧”、“月の光が降り注ぐテラス”
▼ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、鏡より“悲しい鳥たち”
▼プーランク:3つの小品より“パストラル”、“トッカータ”
▼メシアン:4つのリズムのエチュードより“火の島1”
▼ブーレーズ:12のノタシオン、天体暦の1ページ
▼デュティユ:レゾナンス、プレリュード
▼T・ミュライユ:ラ・マンドラゴール
▼G・ペソン:No-Ja-Li
▼P・ルルー:AMA 1
▼B・マントヴァーニ:明暗のための練習曲

座席
  • 指定席
料金

一般前売 ¥2,500 →友の会価格 ¥2,250

一般当日 ¥3,000 →友の会価格 ¥2,700

学生前売 ¥1,000

学生当日 ¥1,500

協賛 あいおいニッセイ同和損害保険(株) 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
問い合わせ先 YUKA MAEDA RECITAL DE PIANO
yukamaeda.recital@gmail.com

ザ・フェニックスホール チケットセンター 
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)

出演者について

前田裕佳(まえだ・ゆか/ピアノ)
神戸大学発達科学部人間行動表現学科音楽表現論卒業。同大学院修了。パリ・エコールノルマル音楽院(ピアノ科)で、ディプロムを授与される。特に審査委員長のディビット・ライヴリー氏に、デュティユとリストの音色について高い評価を得る。演奏活動は形にとらわれず、第20 回テグ国際現代音楽祭に招かれ自作曲を発表、日本調律師協会主催「リクエストコンサート」、NHK 学園(西宮) での「おフランスの香り~印象派以降の音と色~」講座、「ブルーアイランド氏のピアノ連弾の楽しみ」の演奏、神戸大学学術weeks2012 主催「M-i/a/e-x/t/d-re-am/me Con-temporary-cert at Kobe」出演、兵庫県合唱連盟主催コンサートや全日本合唱連盟主催こどもコーラスなどの伴奏、パリの音楽カフェVissi d’arteやノートルダム•ドゥ•ボンヌヌーベル教会や大阪南港ATCサンセットホールなどで、ソロや室内楽のコンサートを企画、リサイタル「メロディとソノリテ(響き)の交錯/ フランスと日本のレフレクシオン(反響)」、日本建築協会U-35 委員会主催レクチャーコンサート「建築とリズム」など行う。また、大学合唱団や一般合唱団の伴奏も意欲的に行う。ピアノを佐野彰子女史、オディール•ドゥラングル女史に、室内楽をニーナ•パタルチェック女史に、作曲を田村文生氏に、指揮法を斉田好男氏に師事。神戸大学、梅花女子大学、各講師。