当日券は15:00より販売いたします。数に限りがありますので予定枚数に達し次第、終了いたします。
主催公演
注目アーティスト
伊東信宏 企画 三輪眞弘+前田真二郎
モノローグ・オペラ「新しい時代」
2017 12/16(土)
16:00開演
デジタルの神に身を捧げる無垢な少年の「儀式」を描いて衝撃を与えた問題作が
17年の時を経て蘇る
2017年度は、三輪眞弘さんのモノローグ・オペラ『新しい時代』再演に賭けています。2016年12月に三輪さんの作品を集めた公演を行いましたが、これもオペラ再演を目指すプロセスの一つでした。私は2000年に初めてこのオペラを観て以来、ずっとこの作品に魅せられてきました。14歳の少年を唯一の登場人物とし、オーケストラも序曲もない破格の作品です。ここで提起された「信仰」、「言葉」、「ネット空間」といった問題群は、薄っぺらな「正義」や「正統性」が猛威をふるう現代にあって、ますます重要性を増しているように思われます。この作品がいま、私たちの社会にあってどのように響くか、皆さんと一緒に見届けたいと思います。
伊東信宏(大阪大学教授、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー)
◇ ◆ ◇ STORY ◇ ◆ ◇
地球規模で結ばれた現代のデジタルネットワークは莫大な知的情報を集積、処理する知の書物となり個々の人間の能力をはるかに超えた地球全体の頭脳となる。いつしかその頭脳は高度な記号処理能力によって未だ人類によっては書かれていない書物の空白部分、宇宙生成や生命起源の秘密を解き明かす基礎理論を生み出し、それらは不思議な暗号コードとしてネットワーク上に漂い始める。
この不思議なコードの意味を直感した一部の人々はそれらが文字や言語ではなく、それらを「楽譜化」、つまり解析し音波に変換することによって人間の悟性に直接メッセ―ジを伝えているものであることを発見し、ネットワーク上に宗教ともいえる信仰が自然発生的に生まれた。この「宗教」の教えでは神、つまり宇宙原理に従い肉体を捧げ、その個体の遺伝子情報などを漂い続ける美しい旋律に刻印することによって時空を超えた宇宙の記号過程に参与できると説く。
出演 | 出演/
スタッフ/
共同企画:愛知県芸術劇場 22世紀クラブ委嘱作品(2000年) |
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曲目 | ▼三輪眞弘:モノローグ・オペラ「新しい時代」 |
座席 |
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料金
完売
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一般 ¥3,000 →友の会価格 ¥2,700 学生 ¥1,000(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取扱い) *各種クレジットカード利用可 *前売券は完売いたしました。 当日券は15:00より販売いたします。数に限りがありますので 予定枚数に達し次第、終了いたします。 |
主催 | あいおいニッセイ同和損害保険(株) あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
協賛 | 鹿島建設(株) |
協力 | 情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 大阪大学『記憶の劇場Ⅱ』プロジェクト |
助成 | 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 |
問い合わせ先 | ザ・フェニックスホール チケットセンター 06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業) |
備考 |
出演者について
三輪眞弘(みわ・まさひろ/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授)
1958年東京生まれ。1974年都立国立高校入学以来、友人と共に結成したロックバンドで音楽活動を始める。1978年渡独、国立ベルリン芸術大学で作曲をイサン・ユンに師事。1985年より国立ロベルト・シューマン音楽大学でギュンター・ベッカーに師事する。佐近田展康と共に「フォルマント兄弟」としての創作・思索・講演活動や、CDアルバム「村松ギヤ(春の祭典)」(2012)リリースなどその活動は多岐にわたる。著書に「コンピュータ・エイジの音楽理論」(1995)、さらに「三輪眞弘音楽藝術-全思考1998-2010」により2010年度第61回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。旧「方法主義」同人。
前田真二郎(まえだ・しんじろう/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授)
1969年大阪生まれ。映画、メディアアート、ドキュメンタリーなどの分野を横断して、イメージフォーラムフェスティバル、恵比寿映像祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭などで発表。舞台や美術など他領域アーティストとのコラボレーション、展覧会の企画も積極的にすすめている。2005年よりDVDレーベルSOL CHORDを監修。WEBムービー・プロジェクト”BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW”が、第16回文化庁メディア芸術祭・アート部門で優秀賞を受賞。
さかいれいしう(ソプラノ)
石川県生まれ。武蔵野音楽大学で声楽を佐伯真弥子氏に、IAMASでアルゴリズミックコンポジションを三輪眞弘氏に師事。詩人の松井茂と詩と声のユニット「PreAva」を結成(2006)。声をテーマに活動し、これまでに幸村真佐男、銅金裕司、吉野裕司、真鍋大度、シマカワコウヂ、トリ音、ロイヤルハンチングスほか、さまざまなアーティストとコラボレーションを行ってきた。金沢大学能登里山里海マイスター育成プログラムを修了(2014)し、里山で子どもと大人が楽しめる演奏会やアートイベントを企画している。「2016年3月能登、さかいれいしう。」をリリース。