公演終了

共催公演

フェニックス・エヴォリューション・シリーズ

シューマンとハイネ、作曲家の愛と詩人の恋

2013 8/7()

19:00~21:00開演

「詩人の恋」はシューマンを代表する曲であると共に、数あるドイツリートの中でも珠玉の名曲と言われています。その所以はハイネの言葉につけられた歌の旋律と、ピアノを知り尽くしたシューマンの音楽的構築が昇華された芸術といえるからに違いありません。
ドイツロマン派が生んだ作曲家と詩人の、輝かしい技法と精神で作られた数々の名曲を、新進のテノールと円熟のピアニストでお送りします。

出演 松原友(テノール) 小林道夫(ピアノ)
曲目 詩:ハインリヒ・ハイネ 曲:ローベルト・シューマン ロマンスとバラード集 第1集 作品45 第3番「海辺の夕暮れ」 ミルテの花 作品25 第21番「一人ぼっちの涙は何を望む」 ミルテの花 作品25 第7番「はすの花」 ロマンスとバラード集 第2集 作品49 第1番「二人の擲弾兵」 作品75 「ベルザツァール」 ロマンスとバラード集 第3集 作品53 第3番「哀れなペーター」 ミルテの花 作品25 第24番「君は花のよう」 ロマンスとバラード集 第2集 作品49 第2番「敵対し合う兄弟」 5つのリートと歌 作品127 第2番「君の顔」 5つのリートと歌 作品127 第3番「私の恋は輝く」 4つの詩 作品142 第2番「君の頬を寄せてくれ」 4つの詩 作品142 第4番「僕の馬車はゆっくりと行く」 作品48「詩人の恋」
料金
完売

一般  前売・当日 ¥3,500 →友の会価格 ¥3,150
学生  前売・当日 ¥2,500 

主催 松原友テノールリサイタル事務局
協賛 あいおいニッセイ同和損保
問い合わせ先 松原友テノールリサイタル事務局 090-3428-3577 freund0626@hotmail.com
備考

――ドイツリートは言葉と音楽の最も幸福な結婚である――
これはまさしくローベルト・シューマンとハインリッヒ・ハイネの歌曲にふさわしい言葉です。シューマンは幼いころからハイネの詩に触れ、シューマンが17歳の時に一度だけミュンヘンでハイネと出会っています。ハイネにとっての生地であるデュッセルドルフはシューマンにとって終生の地となり、彼らの結び付きは半ば運命的であったとも言えるのかもしれません。シューマンにとって「歌曲の年」とよばれる1840年に彼は多くの歌曲を残しました。それは婚約者であるクララへの愛と苦悩と希望を表わすのに最も適した形であり、ハイネの詩は彼の想いを代弁するかのような必要不可欠な言葉でした。「詩人の恋」はシューマンを代表する曲であると共に、数あるドイツリートの中でも珠玉の名曲と言われています。その所以はハイネの言葉につけられた歌の旋律と、ピアノを知り尽くしたシューマンの音楽的構築が昇華された芸術といえるからに違いありません。ドイツロマン派が生んだ作曲家と詩人の、輝かしい技法と精神で作られた数々の名曲を、新進のテノールと円熟のピアニストでお送りします。

出演者について

松原友(まつばら・とも)テノール
大阪府立夕陽丘高校音楽科在学中に第51回全国学生音楽コンクール全国大会第1位。東京芸術大学卒業。同大学院修了。ローム ミュージック ファンデーション、野村文化財団奨学生として、ミュンヘン音楽大学院、ウィーン国立音楽大学院を共に修了。声楽をヨーゼフ・ロイブル氏、ドイツリートを小林道夫氏、白井光子氏、ヘルムート・ドイチュ氏、チャールズ・スペンサー氏に師事。第13回日仏声楽コンクール第3位、第77回日本音楽コンクール入選、岩谷賞(聴衆賞)、第24回摂津音楽祭銅賞、第14回松方音楽賞受賞。これまでミュンヘン放送管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などのオーケストラとの共演をはじめ、NHK名曲リサイタル、湯布院音楽祭、清里音楽祭、ルールトリエンナーレに出演する。サイトウ・キネン・フェスティバルで小澤征爾氏と共演したのをはじめ、ミュンヘン・プリンツレゲンテン劇場、関西二期会などにおいて多くのオペラ公演に出演する。2011年1月の大阪・東京でのリサイタル・シューベルト「冬の旅」(ピアノ・小林道夫氏)は各方面で絶賛され成功を収める。同志社女子大学、相愛大学、大阪府立夕陽丘高校音楽科、各非常勤講師。関西二期会会員。


小林道夫(こばやし・みちお)ピアノ 
東京芸術大学楽理科卒業。ドイツのデトモルト音楽大学に留学し幅広く研鑽を積み、帰国後はチェンバロ、ピアノ、室内楽、指揮など多方面にわたり活躍し、特にバッハ、モーツァルト、シューベルトの解釈及び演奏は高く評価されている。
フィッシャー=ディースカウ、ニコレ、スーク、カラヤン指揮のベルリンフィルハーモニー、その他数多くの世界的名演奏家と共演し、最も経験豊かな音楽家の一人と言えよう。1956年毎日音楽賞新人奨励賞、1970年第1回鳥居音楽賞(現サントリー音楽賞)、1972年ザルツブルク国際財団モーツァルテウム記念メダル、1979年モービル音楽賞をそれぞれ受賞している。