2025年08月06日 その他お知らせ
ホール主催公演が音楽クリティック・クラブ賞奨励賞を受賞
2024年12月7日(土)に開催しました主催公演「Fauré and more Fauré フォーレ ピアノ五重奏曲 全曲演奏会」が2024年度音楽クリティック・クラブ賞 奨励賞を受賞しました。
本公演にご出演くださった演奏家のみなさま、ご来場くださったお客様、関わってくださったみなさまに、心より感謝を申し上げます。この度の受賞は大きな喜びであると同時に、未来への大きな励みとなりました。この栄誉に恥じぬよう、今後も変わらず真摯に、良質な演奏会の創造に邁進してまいりたいと存じます。
▼音楽クリティック・クラブ賞
関西で活動する音楽評論家・音楽ライターなどで構成された「音楽クリティック・クラブ」が毎年、前年に関西圏で開催されたクラシック音楽の公演の中から優れた個人・団体を顕彰するもので、最優秀と認められたものに「本賞」、著しい成長を示し今後の活躍が期待されるものに「奨励賞」が贈られています。
▼贈賞理由
かつてのソロ一辺倒ではなく、室内楽をすることがどれほど西洋音楽に取り組む者にとって重要なことかが浸透してきた今日、そういった環境のもとで育った若い人たちは、かつて日本の音楽家にとって難関と思われたものでも実にすんなりと飛び越えてしまう。昨年はガブリエル・フォーレの没後100年を記念する年だったが、フォーレほど、洗練された感受性や本物の詩的精神を要求される音楽はなく、かつて日本人にとって数ある音楽の中でも最難関の一つと思われていた時代があった。そのせいでもあるまいが、昨年もフォーレを記念した音楽会は必ずしも多くはなかった。だから郷古廉、小川響子、中恵菜、水野優也、水谷友彦の5人のメンバーによって催された、フォーレのピアノ五重奏曲2曲をプログラムに組んだこの演奏会には、いくら我が国の第一線の若手奏者たちだとは言え、今の若者は何と大胆なことをするという印象がなかったわけではない。しかしこの演奏会を耳にして驚いたのは、5人が、信じがたいほどのフォーレに対する共感と高い親和性をもって、そんな否定的な印象をあっさり裏切ったことだった。5人の若者は、余計な力がすっきり抜けた柔らかく流麗な表情で、フォーレのたゆたうような独特の質感を持った音楽を何のためらいもなく生き生きと奏で、現代の我が国の第一線の若手たちが身に着けている、質が高く、柔軟な音楽性や恐るべしとの感を強く抱かせた。彼らが現在の力に満足することなく、さらなる前進や飛翔を遂げることを期待してクリティック・クラブ賞奨励賞を贈呈する。(中村孝義)
ピアノの水谷友彦さんと、特別賞を受賞された井上道義さん
(7月に大阪市内で行われた贈賞式にて)
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