主催公演
注目アーティスト
今井信子 presents スーパー・ピアノ・カルテット
2014 3/26(水)
19:00開演
第一線をひた走る若き才能がヴィオリスト今井と共演。次代の巨匠の音色をどうぞ。
日本で演奏される事の比較的少ないピアノ四重奏曲の中でも、最も叙情的な2曲をご紹介したいと思います。優雅なモーツァルトと哀愁溢れるドヴォルザークのピアノ四重奏曲を柱に、ドイツの代表的な作曲家であるベートーヴェンとシューマンの作品を挿んだオーソドックスなプログラムです。
調性によってもたらされる雰囲気は、作品の性格を決定します。モーツァルトとドヴォルザークの人間味ある暖かい変ホ長調、ベートーヴェンの凝縮された濃いハ短調、そして官能的なハーモニーを創る天才、シューマンによる3つの異なる調性―それだけとっても音楽の多様性をちょっと覗いたような気持ちになりませんか?今回はヨーロッパで出会ったチェロのヴィラさん、韓国で一緒に室内楽を弾いたキムさん、そしてミケランジェロ弦楽四重奏団に若い息吹を吹き込んでくれているヴァイオリンのアウストリッヒさんと共演いたします。彼等と一緒に音楽をする日を心待ちにしています。
(今井信子 あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドバイザー)
出演 | 今井信子(ヴィオラ) |
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曲目 | モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K493 |
料金
公演終了
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一般 ¥4,500 →友の会価格 ¥4,050 学生 ¥1,500(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取り扱い) |
主催 | あいおいニッセイ同和損害保険(株) あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
協賛 | 鹿島建設(株) |
助成 | 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 |
問い合わせ先 | ザ・フェニックスホール チケットセンター |
出演者について
今井信子(いまい・のぶこ/ヴィオラ)
1943年東京生まれ。桐朋学園大学を経て米国のイェール大学、ジュリアード音楽院に学び67年ミュンヘン、68年ジュネーヴの両国際コンクールで最高位入賞。以後、北イリノイ大学、英マンチェスター音楽院などの教員を務めながら演奏活動を広げ、89年秋、武満徹がフランス革命200年記念で委嘱されたヴィオラとオーケストラのための「ア・ストリング・アラウンド・オータム」をパリで初演、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとの共演で録音したCDがベストセラーとなった。
87年の開館時からカザルスホールの音楽アドバイザー、90年からは同ホールのレジデント・クァルテット(カザルスホール・クァルテット)のメンバーとなった。同ホールでは91年からリサイタルをはじめ、翌年からは「ヴィオラという楽器の可能性を追求し、音楽性と素晴らしさを広めたい」との思いから「カザルス・ホール・ヴィオラ・スペース」と題したヴィオラのための音楽祭ヘと発展した。この事業ではヴィオラ奏者育成のためにマスタークラスを開催している。95年はヒンデミットの生誕100年を記念、東京、ロンドン、ニューヨークで開かれた国際ヴィオラ・フェスティバルの音楽監督を務めた。97年第1回淡路島しづかホール・ヴィオラ・コンクールの審査委員長。2003年ミケランジェロ弦楽四重奏団結成。
09年東京国際ヴィオラコンクール審査委員長。アムステルダム音楽院、ジュネーヴ音楽院、クロンベルク・アカデミー、上野学園大学などで後進の指導を行っている。「エイボン女性芸術賞」、「芸術選奨文部大臣賞」、「京都音楽賞」、「モービル音楽賞」、「毎日芸術賞」、「サントリー音楽賞」を受賞。2003年紫綬褒章受章。欧米を拠点にソリスト、室内楽奏者、教育者として国際的に活躍しているヴィオラの第一人者。ザ・フェニックスホールでは97年5月、主催公演にクラリネット・トリオで出演(共演・フリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌア=ピアノ、エルマー・シュミット=クラリネット)。また、自らが企画に携わるヴィオラ振興のための音楽事業「ヴィオラスペース」(主催・テレビマンユニオン)が05年から毎春、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールで開催されている。2011年4月からあいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドバイザー。2013年4月、旭日小綬章受章。
ダニエル・アウストリッヒ(Daniel Austrich/ヴァイオリン)
サンクトペテルブルク出身。サラサーテ、パガニーニ・モスクワ両コンクールに入賞。ソリストとしてモスクワ・フィルハーモニー管、モスクワ国立響、チューリッヒ室内管などと共演。またシュレスヴィヒ・ホルシュタイン、ダヴォス、オタワなどの国際音楽祭に出演。室内楽ではイツァーク・パールマン、ドナルド・ワイラースタイン、ダーヴィド・ゲリンガスらと共演している。2012年よりミケランジェロ弦楽四重奏団メンバー。
フランシスコ・ヴィラ(Francisco Vila/チェロ)
エクアドル= スペイン国籍の音楽界の新星。恩師でもある巨匠シュタルケルは、「ずば抜けた才能に恵まれたチェリストであり音楽家だ。」と絶賛。今後米国や欧州各地でのリサイタル、リエージュ・ロイヤルフィルとのレコーディングなどが予定されている。現在ブリュッセルのクィーン・エリザベス・ミュージック・チャペルのレジデント・ソリストを務める一方、ボストン音楽院とインディアナ大学で後進の指導も行っている。
キム・ソヌク(Sunwook Kim/ピアノ)
2006年リーズ国際ピアノ・コンクールで史上最年少、また同時にアジア人として初めて優勝し世界的な注目を集める。23歳にして既に、フィルハーモニア管、ロンドン・フィル、BBCフィル、ロイヤル・スコティッシュ管、ブダペスト祝祭管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、フランス国立放送フィル、MDRライプツィヒ放送響、NHK響などと共演。さらに欧米各国の音楽祭、コンサートホールにも数多く招かれ、ロンドンのウィグモア・ホール、パリのサル・プレイエルへもデビューしている。