主催公演
レクチャーコンサート
レクチャーコンサート「映画は音楽に嫉妬するvol.3」 伊東信宏 企画・構成 柿沼敏江と聴く「ナビィの恋」
2012 7/16(月)
15:00開演
(C)1999オフィス・シロウズ/バンダイビジュアル
気鋭の音楽学者が、沖縄舞台の映画とその音楽を語る。
『ナビィの恋』のテーマ曲を作曲したイギリスの作曲家マイケル・ナイマンは、数多くの映画音楽を手がけています。ピーター・グリーナウェイ監督と組んで多数の作品を制作したのをはじめ、パトリス・ルコント監督作品などのサウンドトラックを担当し、ジガ・ヴェルトフのサイレント映画の音楽も作曲するなど、映画音楽では幅広い活躍をしています。まずはナイマンの映画音楽についてお話しします。ナイマンは沖縄音楽にも関心を持っており、この映画でも三線の名手、登川誠仁さんとデュオを演奏しています。映画の舞台は沖縄の粟国島ですが、ここでは沖縄民謡だけでなく、アイルランド民謡も聞こえてきます。映画にも出演している沖縄民謡の大城美佐子さんにもご登場いただき、生演奏をしていただくとともに、アイルランド音楽の奏者と共演していただきます。
柿沼敏江(京都市立芸術大学音楽学部教授)
出演 | 柿沼敏江(講師) |
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曲目 | 映画:「ナビィの恋」(中江裕司監督 1999年 日本 92分) |
料金
公演終了
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当日券(一般)を販売いたします。 一般 ¥3,000 →友の会価格 ¥2,700 学生 ¥1,000(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取り扱い) <各種クレジットカード利用可> |
主催 | あいおいニッセイ同和損害保険(株) あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
協賛 | 鹿島建設(株) |
助成 | 公益財団法人アサヒビール芸術文化財団 |
問い合わせ先 | ザ・フェニックスホール チケットセンター |
備考 |
シリーズ「映画は音楽に嫉妬する」vol.3 映画「ナビィの恋」 レクチャーコンサート終了後に全編上映(約90分) レクチャーコンサートのチケットをお持ちの方は、コンサート終演後、「ナビィの恋」の全編上映をご鑑賞いただけます。(入れ替えなし・上映終了19:10予定) 「ナビィの恋」(中江裕司監督、1999年 イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ) |
出演者について
柿沼敏江(かきぬま・としえ/講師)
カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了。Ph.D.専門はアメリカ音楽、現代音楽。著書『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』(フィルムアート社,2005年)。主要訳書:ジョン・ケージ『サイレンス』(水声社,1996年)、S・ホール他編『カルチュラル・アイデンティティの諸問題』(共訳・大村書店,2000年)、『アラン・ローマックス選集』(みすず書房,2007年)、アレックス・ロス『20世紀を語る音楽』(みすず書房,2010年、ミュージック・ペン・クラブ賞)、など。細川周平編『民謡からみた世界音楽―うたの地脈を探る』(ミネルヴァ書房,2012年)にローマックス論を寄稿している。
大森ヒデノリ(おおもり・ひでのり/フィドル)
関西学院大学文学部美学科卒後、約10年間にわたって「ダンスリールネサンス合奏団」のフィーデル奏者としてヨーロッパ中世・ルネサンスの古楽を演奏。その後アイルランドやスコットランド、北欧の伝統音楽に傾倒し、この分野におけるフィドル奏者としては国内屈指の存在となる。これまでにミュリエル・ジョンストン、ピート・クーパー、フリーフォート、ヴェーセンら伝統音楽のトップ・プレーヤーとコンサートや音楽祭で共演。
丸谷晶子(まるたに・あきこ/古楽歌手・ソプラノ)
エリザベト音楽大学声楽学科卒業。ロンドンのトリニティ音楽院・大学院で古楽を専攻、ディプロマを得て修了。エラキドニーコンクール2位。エマ・カークビー、ナンシー・アージェンタ、エヴリン・タブ各女史に師事。在英中、ロンドンのセント・ジョージ聖堂でリサイタルを開催。帰国後、中世・ルネサンス・バロック音楽をレパートリーの中心とする一方で、ブリテン諸島の伝承音楽を透明感ある古楽歌唱法で演奏するスタイルが高評を得ている。
松阪健(まつさか・けん/イーリアン・パイプス、コンサーティーナほか)
京都生まれ。和楽器に囲まれ育ったが、現在はアイルランドのバグパイプ奏者=イーリアンパイパーとして活動。また、イングリッシュ・コンサーティーナ、及びティンホイッスル、ブズーキ、バウロン奏者としても活動。日本全国で年間100ステージをこなす。女優、松下奈緒のアルバム「pf」をはじめ、レコーディング参加も多数。また、S.Z.B.E. Whistle Japanとして、ティンホイッスル、イーリアン・パイプスの製作も行っている。
岡崎泰正(おかざき・やすまさ/ギター)
歌舞伎役者、坂東竹三郎を父とし3歳で初舞台を踏み、幼年期は子役(坂東子鶴)として過ごす。クラシックギターを小野剛蔵氏に師事。読売ギターコンクールにおいて、高校生の部『銀賞』、大学生の部『銅賞』受賞。ケーナ、フィドル、アコーディオン、オカリナ、バンジョー演奏家などのサポートやレコーディングへの参加など多岐に渡る。ミュージカル公演での劇中曲の作曲と生演奏など、演劇とのコラボレーションでも好評を博している。
大城美佐子(おおしろ・みさこ/三線)
大阪市大正区北恩加島生まれ、名護市辺野古育ち。祖父や親戚に古典音楽の名人を持ち、20歳頃から古典や舞踊を習う。普久原恒勇や上原直彦らに強く勧められ、知名定男の父、知名定繁に弟子入り。1962年にシングルデビューした「片思い」は、その伸びやかな高音が「絹糸の声」と評され大ヒットとなる。民謡界の至宝、嘉手苅林昌と名コンビとして活躍。数々のライブやレコーディング、海外・国内の公演、映画、テレビなどで活躍。映画『ナビィの恋』では嘉手苅林昌と夫婦役で出演。「十九の春」などを披露し、好評を博す。
泉勝夫(いずみ・かつお/三線)
鹿児島県沖永良部島出身、神戸在住。登川流伊禮正哲教室を経て大城美佐子に師事。琉球音楽協会主催のアカデミー新人賞、翌年に優秀賞、2年を経た後にアカデミー最高賞を受賞。琉球音楽協会定絃会教師、大城美佐子民謡研究所神戸支部代表。地元では沖縄に係わるイベントや老人ホームの慰問など積極的に参加、師匠の脇を固める数少ない男唄者。沖縄ポップス系から情唄まで幅広くこなす。建設業の傍ら、スナック「スターライト」を経営し、民謡を披露。多忙な日々の合間に民謡の研鑽に励む。
堀内加奈子(ほりうち・かなこ/三線)
北海道江差生まれ、函館育ち。現在は沖縄在住。大城美佐子に師事、琉球音楽協会新人賞を受賞。02年秋、大城美佐子のフランス・パリ公演同行。03年琉球音楽協会コンクール新人優秀賞。07年琉球音楽協会コンクール最高賞を獲得。琉球音楽協会教師免許取得。09年度、ラジオ沖縄の新歌大賞最優秀作詞賞を受賞。09年6月、スカ・ラヴァーズにヴォーカリストで参加、大ヒットとなる。同年10月、三線一本でヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、ブラジルと世界を巡る。昨年、師匠と念願のCD「歌ぬ縁」をリリース。