当日券は18:00より販売いたします。
主催公演
特別企画
ヴァレリー・アファナシエフ ~オール・ショパン・プログラム~
2023 11/28(火)
19:00開演
こんなショパン、聴いたことない!
鬼才アファナシエフによるショパン賛歌
今年で76歳を迎えるヴァレリー・アファナシエフ。以前は極端に遅いテンポのシューベルト演奏や、シューマン「クライスレリアーナ」を演劇化した作品などで世間を騒がせてきたものだ。しかし近年では、思索的で円熟を極めた深い音楽性とともに、ひとつの音にまるで人生が凝縮されたかのごとく、アファナシエフにしか体現できない芸術を披露する。鬼才というとどこか恣意的に誇張した音楽を想像してしまうが、アファナシエフの場合は、その独特のルバートやアゴーギクが有機的に結びつき、一回たりとも同じではない、いつ聴いても新鮮な悦びに満たされる。まさに「いま・ここ」でしか味わえない濃密な時間が約束されるのだ。モスクワで彼のショパン・プログラムを聴いたあるピアニストは「まるでプルーストの小説のような、長い人生の回想録を読み終えた感がする」と語った。上手にショパンを弾ける若いピアニストは現代にたくさんいるかもしれない。しかしこうしたショパンを弾く、過去の時代を知るピアニストはそうは残されていない。
出演 | ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ) |
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曲目 | ▼ショパン: ・ポロネーズ 第3番 イ長調 op.40-1「軍隊」 ・ワルツ イ短調 op.34-2 ・ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2 ・ワルツ ロ短調 op.69-2 ・ポロネーズ 第2番 変ホ短調 op.26-2 ・ポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 op.26-1 ・マズルカ ロ短調 op.24-4 ・マズルカ 変イ長調 op.41-4 ・マズルカ 変ニ長調 op.30-3 ・マズルカ 嬰ハ短調 op.30-4 ・マズルカ ハ長調 op.56-2 ・マズルカ ヘ短調 op.63-2 ・マズルカ 嬰ハ短調 op.63-3 ・マズルカ イ短調 op.68-2 |
座席 |
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料金 | 一般/¥12,000 ※学生券はありません。
●価格は税込みです。 |
発売日 | 2023年07月25日(火) / 友の会優先予約:7/21(金) / E-PHX優先予約:7/24(月) |
主催 | コジマ・コンサートマネジメント あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
協賛 | 鹿島建設株式会社 サントリービバレッジソリューション株式会社 |
協力 | Novellette Artists Management |
後援 | 毎日新聞社 |
問い合わせ先 | KCMチケットサービス 0570-00-8255 ザ・フェニックスホールチケットセンター 06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業) |
出演者について
ヴァレリー・アファナシエフ(Valery Afanassiev, piano/ピアノ)
モスクワ生まれ。1968年バッハ国際コンクール、1972年エリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝。
1974年に政治亡命者としてベルギーに保護を求め、現在、同国で暮らしている。西側への亡命後、ヨーロッパはもとより、日本、中国、オーストラリア、アメリカ合衆国などで演奏活動を続けてきた。
日本においては1983年にヴァイオリニストのギドン・クレーメルの共演者として初来日。1987年の第3回「東京の夏」音楽祭のソロ・リサイタルでは熱狂的な成功を収め、以来日本へはたびたび来日している。
アファナシエフはこれまでに、みずから執筆した解説を添えたアルバムを約70作リリースしている。現在、ソニー・クラシカル・レーベルと録音契約を結び、6枚組の最新ボックス・セット『テスタメント(遺言)/私の愛する音楽』は、2019年度の音楽之友社「レコード・アカデミー賞」(特別部門)に輝いた。
2008年には、アファナシエフのドキュメンタリー番組「漂白のピアニスト アファナシエフもののあはれを弾く」がNHKハイビジョン特集で放送された。
作家でもあるアファナシエフは、ロシア語、フランス語、英語で数々の小説、詩集、随筆集を出版。《展覧会の絵》と《クライスレリアーナ》から霊感を得た2つの劇作品ではみずからピアニストおよび俳優として4か国語で上演した。