共催公演

フェニックス・エヴォリューション・シリーズ

レクチャーコンサートシリーズ「ピアノ三重奏の歴史」 第1回:弦楽器が歌い出すとき

2021 2/13()

14:00開演

レヒネル・トリオ×松井拓史。弦楽器はいかに自立していったか?ピアノ三重奏の誕生と変質を追う。

ピアノ三重奏という演奏形態が生まれたのは18世紀後半、バロック時代のトリオ・ソナタというジャンルから派生したと言われています。当時はまだ「伴奏付きソナタ」、つまり鍵盤楽器が主役で、弦楽器はあくまで伴奏的な役割を担うものと考えられていました。その後、弦楽器が次第に独立性を獲得していき、19世紀ヨーロッパ社会のサロン文化の中で、ピアノ三重奏は私的でロマンティックな音楽を担うジャンルとして認められるようになります。
今回は数あるピアノ三重奏曲の中から、ハイドンの「ジプシー」、ベートーヴェンの「大公」、そしてブラームスの第1番を取り上げ、こうした変化の歴史を追っていきます。どれもピアノ・トリオのレパートリーには必ずと言ってよいほど入っている作品ですが、各楽器の役割に注意しながら聴き比べてみると、それぞれが異なる特徴を持った、しかしどれも驚くほど立体的な音楽であることに気がつきます。また、3人の作曲家はそれぞれハンガリーに縁が深く、現在ハンガリーで活動している我々が取り上げるにはうってつけと言えます。ピアノ三重奏の歴史、そしてハンガリーという2つのポイントから眺めることで、これまで演奏し尽くされ、聴き尽くされてきた名曲がまったく新しいものとして聴こえてくる、そんな体験をしていただければと思います。

出演

レヒネル・トリオ:
 長尾春花(ヴァイオリン)
 水野優也(チェロ)
 水谷友彦(ピアノ)
松井拓史(レクチャー)

曲目

▼ハイドン:ピアノ三重奏曲 第25番 ト長調 「ジプシー」 op.73-2 Hob.XV-25 より、第1楽章、第3楽章
▼ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 「大公」 op.97 より、第1楽章
▼ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 op.8(改訂版)より、第1楽章

座席
  • 自由席
料金

一般前売/¥2,500(友の会会員  ¥2,250)

一般当日/¥3,000(友の会会員  ¥2,700)

学生(25歳以下)前売/¥1,500 

学生(25歳以下)当日/¥2,000

※友の会割引はお一人様2枚まで

 

【発売日】
 2020年9月発売予定

 

主催 レヒネル・トリオ事務局
協賛 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
問い合わせ先 レヒネル・トリオ事務局
MAIL: lechner.trio@outlook.jp

ザ・フェニックスホール チケットセンター 
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)

出演者について

長尾春花(ながお・はるか/ヴァイオリン)
東京藝術大学、同修士課程を首席で卒業。同博士課程を修了、博士号(音楽)取得。リスト音楽院ヴィオラ科修士課程修了。日本音楽コンクール第1位、増沢賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞。ロン=ティボー国際音楽コンクール、仙台国際音楽コンクール、ペカット国際コンクール入賞。 静岡県文化奨励賞、上尾市栄誉賞、松方ホール音楽賞受賞。カンポキアーロ国際音楽コンクール第1位、特別賞、Gianluca Campochiaro賞(全部門1位)受賞。カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクール第1位、優れたモーツァルトの演奏に贈られる特別賞受賞。2018年、NYカーネギーホールにて、F.ヴァッキのヴァイオリン協奏曲を演奏。2016年よりハンガリー国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター。Szigeti Quartet(シゲティ弦楽四重奏団)第1ヴァイオリン。2019年よりリスト音楽院にて教鞭を執る。

 

 

水野優也(みずの・ゆうや/チェロ)
第83回日本音楽コンクールチェロ部門第3位。第13回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞。第23回コンセール・マロニエ21弦楽器部門第1位。ソリストとして、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団などと共演。武生国際音楽祭、いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」などに出演。これまでにチェロを河地正美、常光聡、倉田澄子の各氏に師事。江副記念リクルート財団奨学生。ローム ミュージック ファンデーション奨学生。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を首席卒業。 特待生として桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース修了。現在、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学にてミクローシュ・ペレーニ氏に師事。

 

 

水谷友彦(みずたに・ともひこ/ピアノ)
大阪府立夕陽丘高校音楽科を経て、大阪音楽大学演奏家特別コースを首席で卒業。同大学院を修了。学内にて最優秀賞を受賞。PTNAピアノコンペティション全国大会 D級金賞、全日本学生音楽コンクール高校の部大阪大会第1位、宝塚ベガ音楽コンクール第2位など。また室内楽や歌曲伴奏にも精力的に取り組んでいる。これまでに芹澤佳司、横田知子、青柳晋、仲道郁代、芹澤文美、ガーボル・エックハルトの各氏に師事。またジリ・フリンカ・ピアノアカデミーにてレイフ・オヴェ・アンスネス、ベルトラン・シャマユ両氏のマスタークラスを受講。現在、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学に在籍。

 

 

 

松井拓史(まつい・たくし/レクチャー)
大阪大学外国語学部ハンガリー語専攻、および同大学大学院文学研究科博士前期課程(音楽学)修了後、同研究科博士後期課程(音楽学)在学中。日本学術振興会特別研究員(DC1)。2015年9月より1年間、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学を拠点に調査を行う。研究対象は、第二次大戦後にソ連および旧東欧地域で設立された国立民俗舞踊団および同時代の芸術活動。これまで、ハンガリー国内での演奏会において4度のレクチャーを行う。ハンガリー国営放送M1のインタヴュー番組および私営ラジオ番組にゲスト出演(2017年12月、2018年12月)。