当日券は18:00より販売いたします。

公演終了

主催公演

アンサンブル・ア・ラ・カルト

今井信子 × アマリリス弦楽四重奏団

2019 9/24()

19:00開演

ヴィオラの巨匠、至高の弦楽五重奏

アマリリス弦楽四重奏団とは昨年初めてスイスとドイツで共演しました。若いクァルテットということでどのような演奏をするのかなと興味津々でしたが、共演してみて彼らが非常に真摯に真正面から弦楽四重奏に取り組んでいる事が判り、とても好感を持ちました。現在ドイツには彼らと同じ世代のクァルテットが無数にあり、そのなかで頭角を現してゆくのは並大抵のことではありません。ヤナーチェクやバルトークなど個性的なレパートリーで道を切り拓いてゆくクァルテットもありますが、アマリリス弦楽四重奏団はベートーヴェンやブラームスなどいわば弦楽四重奏曲の核ともいえる作品をレパートリーの中心に据えています。

徹底的に話し合いを重ねながらリハーサルを行い、本番では個人が生き生きと自由に演奏する―私が知っている昔ながらのクァルテットの姿が彼らに重なりました。今どんどんとベテランのクァルテットが引退をしてゆくなかで、彼らには是非頑張ってその伝統を引き継いでいってほしいと思っています。

最初に演奏するモーツァルトの弦楽五重奏曲はもともと管楽器のために書かれた作品ですが、作品の持つ短調の暗い響きがヴィオラにとても合っていると思います。2曲目にアマリリス弦楽四重奏団が選んだラヴェルの弦楽四重奏曲は前後の五重奏とは全く異なる響きを持った作品で、彼らの個性、そして緊密なアンサンブルを堪能する事の出来るとても心憎い選択だと思います。3曲目は、弦楽五重奏というとブラームスを演奏する機会が圧倒的に多いので、今回はドヴォルザークを選びました。私がこの作品を初めて弾いたのはマールボロ音楽祭に参加したときで、若き日のキム・カシュカシャンが第二ヴィオラでした。この曲でアメリカをツアーするなど、思い出の沢山ある作品なので、久しぶりに演奏出来る事を楽しみにしています。

今井信子(あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー)

出演

今井信子(ヴィオラ)

アマリリス弦楽四重奏団
 グスタフ・フリーリングハウス、レナ・サンドゥ(以上ヴァイオリン)
 赤坂智子(ヴィオラ)
 イヴ・サンドゥ(チェロ)

曲目

▼モーツァルト:弦楽五重奏曲 第2番 ハ短調 K.406

▼ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

▼ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 第3番 変ホ長調 作品97 B.180

座席
  • 指定席
料金

一般 ¥4,500 →友の会価格 ¥4,050

学生 ¥1,500(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取扱い)

*各種クレジットカード利用可

 

発売日 2019年03月12日(火)
主催 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
協賛 鹿島建設株式会社
サントリービバレッジソリューション株式会社
後援 ゲーテ・インスティトゥート
問い合わせ先 ザ・フェニックスホール チケットセンター
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)
備考

出演者について

(C) Marco Borggreve

今井信子(いまい・のぶこ/ヴィオラ)
桐朋学園大学卒業。イェール大学大学院、ジュリアード音楽院を経て、1967年ミュンヘン、68年ジュネーヴ両国際コンクールで最高位入賞。70年西ドイツ音楽功労賞受賞。ベルリン・フィル定期や小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとのザルツブルク音楽祭出演など、世界の桧舞台で活躍を続けている。マルボロ、ラヴィニア、ヴェルビエなど世界各地の音楽祭にも頻繁に招かれている。2003年にはミケランジェロ弦楽四重奏団を結成、カルテットのメンバーとしても積極的な活動を展開している。日本では、1987年より東京カザルスホールの音楽アドヴァイザーを務めたほか、<カザルスホール・アンサンブル>、<ヴィオラスペース>などの企画・演奏に携わる。2011年4 月よりザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー。フィリップス、BIS、グラモフォンなどから40以上のCDをリリース。これまでにエイボン女性芸術賞、文化庁芸術選奨文部大臣賞、京都音楽賞、モービル音楽賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。紫綬褒章、旭日小綬章受章。スイス在住。アムステルダム音楽院、クロンベルク・アカデミー、ソフィア王妃高等音楽院各教授。上野学園大学特任教授。北京中央音楽院客員教授。

 

アマリリス弦楽四重奏団 Amaryllis Quartet

「若々しい感性と知性に裏打ちされた自由な演奏」(バーディッシェ新報)、「驚異的なテクニック」(南ドイツ新聞)などアマリリス弦楽四重奏団は同世代を代表する弦楽四重奏団として聴衆、批評家から高い評価を得ている。ヴァルター・レヴィン、アルバンベルク弦楽四重奏団およびギュンター・ピヒラーに師事。2011年第6回メルボルン国際室内楽コンクール(オーストラリア)優勝。2012年ユルゲン・ポント財団室内楽賞受賞。これまでに楽友協会ホール(ウィーン)、コンツェルトハウス(ベルリン)、ウィグモアホール(ロンドン)などに出演、またシュレスビヒ=ホルシュタイン、ラインガウ、ルツェルンなどの国際音楽祭にも度々客演している。2011年にリリースされたCD「ホワイト」はドイツのエコー・クラシック賞を受賞。2012年度の最優秀室内楽録音賞も受賞した同作はのちに高い評価を得る事になる「カラー・シリーズ」の第一弾となった。最新盤は「イエロー」である。