当日券は18:00より販売いたします。
共催公演
フェニックス・エヴォリューション・シリーズ
フランソワ・クープラン
~「クラヴサン奏法」出版300 年に寄せて~
2016 5/18(水)
19:00開演
「私は心に深く語りかける音楽を好む、驚かされる音楽よりも…」(フランソワ・クープラン)。クープランが300年前に出版した『クラヴサン奏法』、この書の中ではクラブサン演奏法だけではなく当時の音楽観や様式について多く語られています。ヴェルサイユ王立礼拝堂のオルガン奏者としてフランスの伝統的な宗教曲モテを数多く生み出しました。1715年ルイ14世死後フランスにイタリア様式が急激に入り、クープランもイタリア様式(ソナタ)とフランス様式(組曲)の混合した作品『諸国の人々』を作曲します。今回は宗教曲と、様式の融合の2つをテーマにクープランの人生を辿ります。また、クープランはリュリを敬愛していました。そのリュリと共に作曲活動をしていたのがランベールです。この3人の共通点は同じ王のために作曲していた点です。クープランと共にリュリ、ランベールの作品を聞くことによりフランス音楽の美意識を感じ取って頂ける演奏会となっています。
出演 | 高橋美千子(ソプラノ)、榎田摩耶(バロックヴァイオリン)、 石橋輝樹(フラウトトラヴェルソ)、原 澄子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、 會田賢寿(チェンバロ) |
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曲目 | ▼クープラン:「クラヴサン奏法」よりプレリュード、諸国の人々より「フランス人」 |
座席 |
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料金
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前売 一般 ¥3,000 → 友の会 ¥2,700 |
発売日 | 2015年11月25日(水) |
主催 | アンサンブル・レ・フィギュール事務局 |
協賛 | あいおいニッセイ同和損害保険(株) あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
問い合わせ先 | アンサンブル・レ・フィギュール事務局 0798-72-7999 ensemble.les.figures@gmail.com ザ・フェニックスホール チケットセンター 06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業) |
出演者について
アンサンブル・レ・フィギュール(Ensemble Les Figures)
日本そしてヨーロッパでバロック音楽の専門教育を受けた、パリ在住のメンバーが集まりフランスバロック音楽を中心とするアンサンブルを立ち上げました。バロック時代の音楽では音楽そのものより、言葉を音楽に乗せ「語る」という修辞法をもって人々の心に訴え掛けることが大切でした。アンサンブル・レ・フィギュールは声楽と器楽で構成されたアンサンブルで「語りかける音楽」を大切にし、テーマ性をもった演奏会をしています。バロック期の作品への理解と対話、趣味とスタイルを理解することにより、300年以上も前に作られた作品がどの様に奏でられ、どれほど素晴らしかったのかを観客の皆様と一緒に共感できれば幸いです。
高橋美千子(たかはし・みちこ/ソプラノ)
東京藝術大学卒、アンサンブル・プラネタとしてCDデビュー。古楽の研鑽のため渡仏、パリ市高等音楽院古楽科で学ぶ傍ら、フランスでの演奏活動を開始。オペラではパーセル『妖精の女王』 、ラモー『優雅なインドの国々』、『プラテ』などに出演。ボワモルティエ『公爵夫人邸のドン・キホーテ』では公爵夫人役を40公演にわたり演じ、高い演技力を絶賛される。宗教音楽にも積極的に取り組み、録音も数多い。2015年9月に日本各地でドミニク・ヴィスとのデュオコンサートを行う。 パリ在住。
榎田摩耶(えのきだ・まや/バロックヴァイオリン)
クィーンズランド音楽院ではモダンヴァイオリンを学び、ロンドン・トリニティ音楽院ではバロックヴァイオリンを学ぶ。ウォルター・ライターに師事。イギリスにおいてフロリレジウム、ブリテン・ピアーズ・バロック・オーケストラ、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)など多くの古楽アンサンブルに参加。BBCラジオで演奏会が生放送される。2014年にトリニティ古楽コンクールで優勝。グリニッジ古楽祭でリサイタルを行う。2015年パリに移住。コンセール・スピリチュエルに参加。アンサンブル・ディドロのメンバー。
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石橋輝樹(いしばし・てるき/フラウト・トラヴェルソ)
大阪音楽大学及びパリ・エコールノルマル音楽院を卒業。ジュヌヴィリエ音楽院で満場一致の一等賞及び審査員特別賞を得て修了。フラウト・トラヴェルソをブリュッセル王立音楽院でバルトルド・クイケン氏に師事。これまでに国際交流基金、アリアンス・フランセーズ、ゲーテ・インスティトゥート、日仏学院より助成を受け日本、ヨーロッパ、アジア各国で演奏する。ヴェルサイユ宮殿王立礼拝堂、ロワイヨーモン財団での演奏会に度々出演。バロンクール音楽院非常勤講師。パリ在住。
原 澄子(はら・すみこ/ヴィオラ・ダ・ガンバ)
東海大学教養学部芸術学科音楽学課程入学後、ヴィオラ・ダ・ガンバに出会い、3年次より専攻楽器とする。第81回読売新人演奏会に出演。2013年同大学院芸術学研究科音響芸術専攻修了。修了時日本福音ルーテル教会でリサイタルを開催する。同年渡仏、パリ市立高等音楽院古楽科で学ぶ。ヴィオラ・ダ・ガンバを志水哲雄、福沢宏、アリアーヌ・モレット、グイド・バルストラッチの各氏に師事。学内外、日本での演奏会に多く出演している。パリ在住。
會田賢寿(あいだ・たかひさ/チェンバロ)
東京藝術大学音楽学部を卒業後渡仏し、パリ国立高等音楽院古楽科で学ぶ。栄誉賞付き満場一致最優秀の成績で修士を取得。現在はフランス国内を中心に活動を展開するほか、ヨーロッパ各地の音楽祭にも多数出演。後進の指導にもあたる。チェンバロを鈴木雅明、B・ラヌー、O・ボーモン、K・ワイスの各氏に師事。東京藝術大学でアカンサス音楽賞受賞。第23回古楽コンクール<山梨>チェンバロ部門で最高位(第二位)。文化庁新進芸術家海外研修制度2年派遣研修員。