発売中

主催公演

レクチャーコンサート

伊東信宏企画・構成 レクチャーコンサート 
ピアノはいつピアノになったか?補遺2「クララ・シューマンとピアノ」

2018 7/29()

15:00開演

この演奏会は、かつて8回シリーズで行ったレクチャーコンサートのシリーズ『ピアノはいつピアノになったか?』の補遺第二弾です。これまでのラインナップでは収まりきらなかった、けれど重要なピアノ音楽のうちで、今回はクララ・シューマンとその周辺を取り上げることになりました。クララは女性の演奏家、作曲家として、シューマンやブラームスなどとの関わりを考えると、19世紀音楽史の中心にいた音楽家であったと考えられます。
そしてこれまでのシリーズと同じように、今回も、その音楽が作られた時代、作曲家と関わりが深い楽器での演奏が聴けます。今回は、J・B・シュトライヒャーの楽器(1846年製)を用意しました。ウィーンのシュトライヒャーの工房には、これに近いピアノがクララのために置いてあり、彼女はしばしばそこに立ち寄って愛奏したといいます。
そしてお話ししていただくのは、『クララ・シューマン』の訳書もある玉川裕子さんです。クララについて、おそらく今一番面白い話を聞かせてくださる方だと思います。そして、ご自身も女性作曲家作品について連載を継続中のピアニスト、宮﨑貴子さんが演奏を担当します。
(伊東信宏/大阪大学教授、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー)

 

19世紀を生き抜いた音楽家クララ・シューマン

クララ・シューマンは、ローベルト・シューマンやヨハネス・ブラームスの創作と人生にさまざまな形で関わった人物として広く知られています。しかし、自身すぐれた音楽家であったクララが音楽世界にどのような貢献をしたかについては、案外知られていないのではないでしょうか。
1819年に生まれ、1896年に没したクララは、神童としてデビューして以来、晩年までステージに立ち続けました。後半生には後進の指導にもあたっています。いわば19世紀を音楽家として生き抜いたのです。この世紀は音楽文化の担い手が貴族から市民に移った時代で、それに伴い音楽実践の場や音楽家のあり方、さらには音楽についての考え方や聴き方などが大きく転換しました。1830年前後に公の場に登場し、世紀末近くまで音楽家として活動した彼女の足跡をその作曲作品も含めて辿っていくと、19世紀が経験した音楽文化の変遷を体現する、それどころか牽引したひとりの音楽家の姿が浮かび上がってくるでしょう。
(玉川裕子/桐朋学園大学准教授)

出演

玉川裕子(講師:桐朋学園大学准教授)

宮﨑貴子(ピアノ)

 

曲目

▼C・シューマン:ロマンス変奏曲 作品3、即興曲「ウィーンの思い出」 作品9

3つのロマンス 作品21

▼R・シューマン:幻想小曲集 作品12より「夕べに」、「飛翔」

▼ブラームス:6つの小品 作品118より 第2番 「間奏曲」イ長調 ほか(予定)

座席
  • 指定席
料金
発売中

一般 ¥3,000 →友の会価格 ¥2,700

学生 ¥1,000(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取扱い)

*各種クレジットカード利用可

 

【発売日】

 友の会優先予約:2018年1月19日(金)

 E-PHX優先予約:2018年1月22日(月)

 一般発売   :2018年1月23日(火)

主催 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
協賛 鹿島建設株式会社
サントリービバレッジソリューション株式会社
協力 フォルテピアノ ヤマモトコレクション
問い合わせ先 ザ・フェニックスホール チケットセンター
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)
備考

出演者について

玉川裕子(たまがわ・ゆうこ/講師:桐朋学園大学准教授)

近代ドイツおよび日本の音楽文化史(とくに女性の音楽活動史)が専門。主な編著書:『クラシック音楽と女性たち』(青弓社、2015年、編集およびファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル、クララ・ヴィーク=シューマンについての章執筆)、主な著作:「ピアノのある部屋」(『ドイツ文化史への招待―芸術と社会のあいだ』大阪大学出版会、2007)、「女性の音楽実践とジェンダー」(『ドイツ近現代史入門』青木書店、2009)ほか、主な訳書:F・ホフマン『楽器と身体―市民社会における女性の音楽活動』(春秋社、2004)、モニカ・シュテークマン『クララ・シューマン』(春秋社、2014)など。

 

 

 

宮﨑貴子(みやざき・たかこ/ピアノ)
東京音楽大学ピアノ演奏家コースおよび同大学大学院を経てドイツ・ハノーファー音楽演劇メディア大学ピアノ科、同大学古楽器科卒業。同大学修士課程フォルテピアノ科修了。在学中、同大学オペラ科で伴奏助手を務める。
2013年シューベルト国際コンクールリートデュオ部門第1位(ドイツ・ドルトムント)ほか、国内外のコンクールで多数受賞。
フォルテピアノ、女性作曲家作品、リート伴奏を軸に多彩な活動を展開し、色彩感、躍動感溢れるダイナミックな演奏と楽曲に対する深い洞察力は国内外の誌上・紙上で高い評価を得ている。
ピアノ音楽誌『ショパン』で「聴いてみませんか?弾いてみませんか?女性作曲家作品あれこれ」連載中。
オフィシャルウェブサイト  http://takakomiyazaki.com/

 

 

ヨハン  バプティスト  シュトライヒャー(Johann Baptist Streicher)
1846年、ウィーン

85鍵(AAA~a4)

長さ2,460㎜、幅1,370㎜
アングロジャーマンアクション

テンションバー2本