当日券は18:00より販売いたします。

公演終了

主催公演

アンサンブル・ア・ラ・カルト

今井信子presents ザ・イマイ・ヴィオラ・クァルテット
~ヴィオラ・フェスタ~

2017 9/19()

19:00開演

ヴィオラQ

今井信子の新しい挑戦。

名手たちによるヴィオラだけの四重奏。  

今井信子がヴィオラだけのクァルテットを結成。メンバーは、東京国際ヴィオラコンクールの入賞者であるファイト・ヘルテンシュタイン(2009年第1回第3位)とウェンティン・カン(2012年第2回第1位)、そして上海音楽院教授のニアン・リウという次世代を担う腕利きの音楽家たち。

プログラムはヴィオラ四重奏の名曲、野平一郎編曲によるJ・S・バッハのシャコンヌのほか、今回のために杉山洋一がヴィオラ・クァルテットのために編曲するシューマンのピアノの名曲「こどもの情景」、そして今井とカンのハンガリーでのフィールドワークを経て演奏されるバルトークの「44の二重奏曲」などを予定。

出演

今井信子、ファイト・ヘルテンシュタイン、

ウェンティン・カン、ニアン・リウ(以上ヴィオラ)

曲目

▼ダウランド(小早川麻美子 編):もし私の訴えが

▼野平一郎:≪シャコンヌ≫~ヴィオラ四重奏のための(2000)

―J・S・バッハの“無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番”BWV1004による

▼バルトーク(エミル・ルドゥメーニ 編):トランシルヴァニアの夕べ

▼バルトーク:44の二重奏曲 BB104 (Sz.98)より

▼杉山洋一:ヴィオラ四重奏のための「子供の情景」(原曲:R・シューマン)(2017/大原美術館委嘱作品)

▼ピアソラ(小早川麻美子 編):「タンゴの歴史」より “売春宿1900”、“カフェ1930”、エスクアロ(鮫)

座席
  • 指定席
料金

一般 ¥4,500 →友の会価格 ¥4,050

学生 ¥1,500(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取扱い)

*各種クレジットカード利用可

主催 あいおいニッセイ同和損害保険(株) 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
協賛 鹿島建設(株)
問い合わせ先 ザ・フェニックスホール チケットセンター
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)
備考

出演者について

ヴィオラ・クァルテットを演奏したいと思ったきっかけは、毎年1月に行っている小樽でのマスタークラスで演奏したヴィオラだけのアンサンブルです。高・中・低と三声ある弦楽四重奏やオーケストラと異なり、ヴィオラのアンサンブルは全ての声部が溶け合った独特の響きがして病みつきになってしまいました。メンバーはファイト・ヘルテンシュタインさん、ウェンティン・カンさん、ニアン・リウさんといういずれも演奏・教育の両面で活躍し、私が信頼するヴィオリストです。コンサートでは世界中で演奏されているヴィオラ四重奏の名曲、野平一郎さんの「シャコンヌ」のほか、ミラノ在住の作曲家の杉山洋一さんが私達のためにヴィオラ四重奏版に編曲してくださるシューマンの「子供の情景」、バルトークの44の二重奏曲(ヴィオラ版)などを披露する予定です。特にバルトークの二重奏曲は昨年ウェンティンと共にハンガリーでフィールドワークを行ってきましたので、そのお話もしたいと思っています。ヴィオラは奏者によって全く違う音がします。人間の声に最も近いといわれる楽器であるだけに弾く人の個性がより強く反映されるのかもしれません。豊かな個性と感性を持つ彼らと共にどのようなハーモニーが生まれるか、今から楽しみにしています。
今井信子(ヴィオラ奏者・あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー)

 

 

今井 プロフ

(C)Marc Borggreve

今井信子(いまい・のぶこ/ヴィオラ)
桐朋学園大学卒業、イェール大学大学院、ジュリアード音楽院を経て、1967年 ミュンヘン、68年ジュネーヴ両国際コンクールで最高位入賞。70年西ドイツ音楽功労賞受賞。
ベルリン・フィル定期や小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとのザルツブルク音楽祭出演など、世界の桧舞台で活躍を続けている。武満徹のヴィオラ協奏曲<ア・ストリング・アラウンド・オータム>など世界初演も多い。室内楽も積極的に行っており、これまでにアルゲリッチ、シフ、クレーメル、マイスキーらと共演。マルボロ、ラヴィニア、ヴェルビエ等世界各地の音楽祭にも頻繁に招かれている。2003年にはミケランジェロ弦楽四重奏団を結成、カルテットのメンバーとしても積極的な活動を展開している。
日本では、1987年より東京カザルスホールの音楽アドヴァイザーを務めたほか、<カザルスホール・アンサンブル>、<ヴィオラスペース>などの企画・演奏に携わる。このほか東京、ロンドン、ニューヨークの3都市で開催された「インターナショナル・ヒンデミット・ヴィオラ・フェスティバル」音楽監督、日蘭交流400周年を記念する数々の企画のプロデュース、武生国際音楽祭の音楽アドヴァイザー、東京国際ヴィオラコンクール審査委員長など、常にヴィオラ界をリードする存在として、めざましい活躍を続けている。2011年4月よりザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザー。
フィリップス、BIS、グラモフォン等から40以上のCDをリリース。著書に「憧れ ヴィオラとともに」(春秋社)がある。
これまでにエイボン女性芸術賞、文化庁芸術選奨文部大臣賞、京都音楽賞、モービル音楽賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。紫綬褒章、旭日小綬章受章。スイス在住。アムステルダム音楽院、クロンベルク・アカデミー、ソフィア王妃高等音楽院各教授。上野学園大学特任教授。北京中央音楽院客員教授。

 

 

ファイト プロフファイト・ヘルテンシュタイン(Veit Hertenstein/ヴィオラ)
ドイツ人ヴィオリストのファイト・ヘルテンシュテインは、近年頭角を現した最も興味深いヴィオリストのひとりと目されている。その演奏は「感嘆すべき精度、音楽へのひたむきさ、そして強固な音楽表現」(アウグスブルガー・アルゲマイネ紙2013)、「成熟性、テクニック、深い思慮に基づいた音楽性、濃い蜂蜜のような音色」(ザ・ボストン・ミュージカル・インテリジェンサー2013)と評されている。
これまでにマルボロ音楽祭、セイジ・オザワ・インターナショナル・ミュージック・アカデミー、ヴィオラスペース、グシュタート・メニューイン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭などに出演。特にヴェルビエ音楽祭では「アンリ=ルイ・ド・ラ・グランジュ」ヴィオラ賞を受賞した。またナントと東京のラ・フォル・ジュルネにも度々出演している。
室内楽ではこれまでにトリオ・ワンダラー、モディリアーニ弦楽四重奏団、イザイ弦楽四重奏団、ブリジット・エンゲラー、ヴァレンティン・エルベン(アルバン・ベルク弦楽四重奏団)、五嶋みどりらと共演している。
アメリカでは2011年にニューヨークのヤング・コンサート・アーティストのオーディションに参加し、第1位と8回公演賞を受賞、メルキン・ホール(ニューヨーク)、ケネディー・センター(ワシントンD.C.)などで公演を行った。
これまでに数々の著名コンクールに入賞しており、2009年にはユーディ・メニューインによって創設されたスロヴァキアのヨーロッパ放送連盟新人コンクールで優勝した最初のヴィオリストとなった。また同年第1回東京国際ヴィオラコンクールにも入賞を果たしている。2007年にはスイス・チューリヒのオルフェウス・コンクールにてヴィオリストとして初の優勝者となった。
2014年にはスイス・アーツカウンシルの委嘱により作曲されたスイス人作曲家ニコラ・ボレンスのヴィオラ協奏曲をジュネーヴで初演した。
ドイツのアウグスブルク生まれ。5歳でヴァイオリンとピアノを始め、15歳でヴィオラに転向。ジュネーヴ高等音楽院で今井信子に師事し、2009年に優秀な成績で卒業した。ヘルテンシュテインはジェルジュ・クルターグ、クシシュトフ・ペンデレツキ、ガボール・タカーチ=ナジ、ユーリ・バシュメット、キム・カシュカシャンからも芸術的影響を受けている。
2011年にスイス・バーゼル交響楽団の首席奏者に就任し、2016年4 月からはドイツ・デトモルト音楽大学で教授として後進の指導も行っている。

 

ウェンティン プロフウェンティン・カン(Wenting Kang/ヴィオラ)
2012年第2回東京国際ヴィオラコンクール第1位受賞以来、世界各地でキャリアを重ねている期待の若手ヴィオラ奏者。大らかで艶のある音色と精緻でエレガントな演奏に定評がある。
中国生まれ。6歳でヴァイオリンを始め、北京中央音楽院在学中の15歳でヴィオラへ転向。ニューイングランド音楽院にて、ガース・ノックス、キム・カシュカシアンに、クロンベルク・アカデミーで今井信子に師事。
第5回アウグスト・ドムブロフスキ国際コンクール(ラトヴィア)、第1回中国ヴィオラコンクール等で上位入賞。2010年第17回ヨハネス・ブラームス国際コンクール第3位(オーストリア)、2011年第13回プリムローズ国際ヴィオラコンクール(アメリカ)においてロバートソン賞受賞など、数々の受賞歴がある。
カーネギーホール(ニューヨーク)、ジョーダンホール(ボストン)などで公演を行い、恩師キム・カシュカシアンとアメリカ・ツアーで共演。マールボロ音楽祭では、今井信子(ヴィオラ)、ポール・カッツ(チェロ)などと共演。近年では、クロンベルク・アカデミー・フェスティバルでフランクフルト放送交響楽団とミッシャ・マイスキー(チェロ)によるシュトラウスの交響詩ドン・キホーテでソロ・ヴィオラを担当。イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとしてアメリカ、アジア、中国国内をツアーに参加する。
ヴィオラスペースなどで来日を重ね、2016年1月には大阪と東京で無伴奏リサイタルを成功に導く。2月よりマドリードに居を移し、演奏活動の傍ら、ソフィア王妃高等音楽院で、今井信子のアシスタントを務めている。恩師である今井信子の呼び掛けにより、ヴィオラ・クァルテットの結成に参加、2017年9月に日本、中国ツアーを予定しており、また、名古屋フィル定期演奏会にてウォルトンの協奏曲を演奏予定。

 

 

ニアン プロフアン・リウ (Nian Liu/ヴィオラ)
ニアン・リウはソリスト、室内楽奏者、そして教育者として中国の若手のなかでも最も活発な活動を行っている演奏家のひとりである。上海音楽院在学中にウォルトンのヴィオラ協奏曲を演奏して上海コンサート・ホールにソロ・デビュー。シカゴのホランドーアメリカ音楽協会国際ヴィオラコンクール(2003年)優勝、サンタバーバラ・ヤング・ミュージシャンズ・コンクール(2001年)グランプリ、全中国ヴィオラコンクール(2003)第2位など国内外の数々のコンクールで入賞している。1997年から2000年にかけてヨーロッパ各地の著名音楽祭に出演し、室内楽でヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキー、ギル・シャハム、五嶋みどりらと共演した。
4歳から母の手ほどきでヴァイオリンを始め、1989年に北京中央音楽院付属高等学校に入学。1996年に上海音楽院に入学しXidi Shenのもとで研鑽を積んだ。2000年に渡米し、南カルフォルニア大学ソーントン音楽学校でドナルド・マッキネスに師事、最優秀の成績を収めた。
現在音楽活動と並行して後進の指導にも積極的に取り組んでいる。リウの生徒は2007年に中国の数々の主要コンクールで優秀な成績を収めた。また上海音楽院の教授と生徒によるヴィオラだけのアンサンブル、Viva la Violaの主席ソロ奏者をつとめ、今後同アンサンブルでのツアーも予定している。上海音楽院教授。