公演終了

主催公演

レクチャーコンサート

「映画は音楽に嫉妬するvol.6」 伊東信宏 企画・構成  毛利嘉孝と聴く映画『パリ、テキサス』

2013 10/12()

16:00開演

ヴェンダースの名作に響く魂の叫び。ボトルネック、ブルース・ギターの心を憂歌団・内田勘太郎が熱演。

20世紀のアメリカの歴史においてギターは重要な役割を果たしてきました。ブルース、フォーク、カントリー、そしてロックンロール。常にギターの音色は、20世紀のアメリカ文化の中で鳴り響いていました。それは、それ自体一つの文化といっても過言ではありません。ライ・クーダーの印象的なボトルネックギターの音色に彩られたヴィム・ヴェンダースのロード・ムービー「パリ、テキサス」は、そのアメリカのギター文化に対する一種のオマージュとして理解することができるでしょう。今回は、日本を代表するボトルネック、ブルース・ギタリストの内田勘太郎さんを迎え、数々のブルース、スライドギターの名曲を堪能した上で、「パリ、テキサス」のギターサウンドに身を浸してみたいと思います。ギターという楽器に魅せられた人々を思い出しながら、文化としてのギター、とりわけアフリカ系アメリカ人のブルース文化におけるギターの役割を考えてみましょう。 (毛利嘉孝)

出演

講師 毛利嘉孝(東京芸術大学音楽学部准教授)
演奏 内田勘太郎(ギター)

曲目

内田勘太郎:ミシシッピ・シード、グッバイ・クロスロード ほか

料金
公演終了

一般 ¥3,000 →友の会価格 ¥2,700

学生 ¥1,000(限定数・電話予約可・当ホールのみのお取り扱い)

<各種クレジットカード利用可>

 

主催 あいおいニッセイ同和損害保険(株) 
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
協賛 鹿島建設(株)
助成 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
問い合わせ先 ザ・フェニックスホールチケットセンター
備考

シリーズ「映画は音楽に嫉妬する」vol.6
あんなに夢中になって観た映画なのに、映画館を出てくるとテーマ音楽しか思い出せない、というようなことはありませんか。映像は音楽を求め、ある種の音楽は映像を喚起してきました。このシリーズでは、音楽と映画のこのただならぬ関係を、一番ホットな講師に存分に語ってもらい、そしてその鍵になる音楽を最も相応しい演奏で聴き、そして映画自体も観ることができる、という贅沢な企画です。
企画・構成 (伊東信宏 大阪大学教授=音楽学、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール音楽アドバイザー)

 映画「パリ、テキサス」 レクチャーコンサート終了後に全編上映
レクチャーコンサート終演後、「パリ、テキサス」の全編上映をご鑑賞いただけます。(約146分)
※映画「パリ、テキサス」は入場無料。
コンサートチケットをお買い求めの方のみ、ご覧になれます。

映画 「パリ、テキサス」
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー ほか
1984年 西独・仏 合作 フランス映画社配給

(c) 1984 REVERSE ANGLE LIBRARY GMBH, ARGOS FILMS S.A. and CHRIS SIEVERNICH, PRO-JECT FILMPRODUKTION IM FILMVERLAG DER AUTOREN GMBH & CO. KG

出演者について

毛利嘉孝(もうり・よしたか/講師)
1963年長崎県生まれ。東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)。MA (メディア&コミュニケーションズ)。専門は社会学・文化研究。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。Inter-Asia Cultural Studies Journal (Routledge)編集委員、北九州国際ビエンナーレディレクターなども務める。主著に『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『はじめてのDiY』(ブルース・インターアクションズ)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)。編著に『日式韓流』(せりか書房)、翻訳に『ブラック・アトランティック』P・ギルロイ著、『ルーツ』J・クリフォード著(いずれも月曜社)など。

内田勘太郎(うちだ・かんたろう/ギター)
1954年大阪生まれ。現在沖縄在住歴18年目。1975年「憂歌団」のリードギタリストとしてレコードデビュー。ブルースを基調にした独自の世界で全国を席捲し、熱狂的な人気を誇った。その天才肌のギタープレイの評価は高く、日本を代表するギタリストとして名を馳せる。カルピスの瓶首を使ったスライド奏法も有名。1998年アルバム「マイ・メロディ」でソロデビュー。憂歌団は結成より20数年間メンバーチェンジなしで活動、多数の作品を発表してきたが、惜しまれつつも1999年より無期限活動休止。以降精力的にソロ活動開始。数々の有名アーティストとのセッションやCM音楽なども多数手がける。通算6枚のソロアルバムをリリース。教則DVD3作もロングセラー。
内田勘太郎オフィシャルサイト http://www.uchidakantaro.com/
オフィシャルブログ「丘の上勘ちゃん食堂」 http://uchida-kantaro.at.webry.info/