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掲載日:2011年2月9日

ホール音楽アドバイザーに今井信子氏・伊東信宏氏


2011年4月1日就任 自主事業の企画体制を強化

ザ・フェニックスホールは、ヴィオラ奏者・今井信子氏と、音楽学者・伊東信宏氏を、弊ホールの音楽アドバイザーにお願いすることとなり、両氏は2011年4月1日付で就任します。

弊ホールは従来、ピアニストでアリオン音楽財団理事長の江戸京子氏を音楽監督とし、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社のメセナ(芸術文化支援)活動として自主企画公演を開催してまいりました。

江戸氏が、2010年度より名誉音楽監督となったのに伴い、今井、伊東両氏の参画によって自主事業の企画体制を強め、今後も良質な音楽を親しみやすく市民の皆様に提供し、芸術文化の振興を図るとともに、企業市民として地域に貢献してまいります。

新体制の下で、より良いホールつくりを進めてまいる所存でございます。引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



今井信子(いまい・のぶこ) ヴィオラ奏者
 1943年東京生まれ。桐朋学園大学を経て米国のイェール大学、ジュリアード音楽院に学び67年ミュンヘン、68年ジュネープの両国際コンクールで最高位入賞。以後、北イリノイ大学、英マンチェスター音楽院などの教員を務めながら演奏活動を広げ、89年秋、武満徹がフランス革命200年記念で委嘱されたヴィオラとオーケストラのための「ア・ストリング・アラウンド・オータム」をパリで初演、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとの共演で録音したCDがベストセラーとなった。87年の開館時からカザルス・ホールの音楽アドバイザー、90年からは同ホールのレジデント・クァルテット(カザルスホール・クァルテット)のノンバーとなった。同ホールでは91年からリサイタルをはじめ、翌年からは「ヴィオラという楽器の可能性を追求し、音楽性と素晴らしさを広めたい」との思いから「カザルス・ホール・ヴィオラ・スペース」と題したヴィオラのための音楽祭ヘと発展した。この事業ではヴィオラ奏者育成のためにマスタークラスを開催している。95年はヒンデミットの生誕100年を記念、東京、ロンドン、ニューヨークで開かれた国際ヴィオラ・フェスティバルの音楽監督を務めた。97年第1回淡路島しづかホール・ヴィオラ・コンクールの審査委員長。2003年ミケランジェロ弦楽四重奏団結成。2009年東京国際ヴィオラコンクール審査委員長。アムステルダム音楽院、ジュネーヴ音楽院、上野学園大学などで教授を務める。「エイボン女性芸術賞」、「芸術選奨文部大臣賞」、「京都音楽賞」、「モービル音楽賞」、「毎日芸術賞」、「サントリー音楽賞」を受賞。欧米を拠点にソリスト、室内楽奏者、教育者として国際的に活躍しているヴィオラの第一人者。ザ・フェニックスホールでは1997年5月、主催公演にクラリネット・トリオで出演(共演・フリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌア=ピアノ、エルマー・シュミット=クラリネット)。また、自らが企画に携わるヴィオラ振興のための音楽事業「ヴィオラスペース」(主催・テレビマンユニオン)が2005年から毎春、ザ・フェニックスホールで開催されている。

伊東信宏(いとう・のぶひろ) 音楽学者
1960年京都生まれ。大阪大学文学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。リスト音楽院、ハンガリー科学アカデミー音楽学研究所などに留学。93年より大阪教育大学助教授、2004年より大阪大学文学研究科助教授、07年より同准教授、10年より同教授。文学博士(大阪大学)。主な著書に『バルトーク』(中公新書、1997年、吉田秀和賞受賞)、『ハイドンのエステルハージ・ソナタを読む』(春秋社、2003年)。『中東欧音楽の回路 ― ロマ・クレズマー・20世紀の前衛』(岩波書店、2009年、サントリー学芸賞、木村重信民族藝術学会賞受賞)。共訳書にB.バルトーク著『ハンガリー民謡』(間宮芳生と共訳、全音楽譜、1995年)。論文に「シャガールのヌーシュ叔父さんはどんなヴァイオリンを弾いたか」(『ExMusica』第4号、2001年)、「民族の音楽/音楽の民族:コダーイ、クンデラ、そしてモルドヴァのファンファーラ」(大津留厚編『近代ヨーロッパの探求:民族』、ミネルヴァ書房、2003年)。主な研究テーマは、中・東欧の音楽全般に関する歴史的研究。20世紀ハンガリーの作曲家バルトークの作品に関する研究のほか、ハンガリーやルーマニアの民俗音楽、大衆音楽、旧ハプスブルク帝国史の中でのオペレッタや、ハイドンの作品についても調査・研究を行っている。ザ・フェニックスホールでは2002年度からレクチャーコンサートシリーズの企画・構成を担当。これまでに「ピアノはいつピアノになったか?」(2002年度~04年度 全8回)をはじめ、大阪・いずみホールの専属楽団「いずみシンフォニエッタ大阪」の定期公演とも連携した「20世紀音楽」(2006年度~08年度 全6回)など、合計19公演に携わっている。