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公演情報
掲載日:2009年6月3日國松竜次さんによるリサイタル紹介
2009年7月1日(水)19:00開演フェニックス・エヴォリューション・シリーズ
「國松竜次ギターリサイタル~I・アルベニスとF・タレガを讃えて」
國松竜次さんによるリサイタル紹介
♪アルベニスとタレガの音楽との出会い
♪イサーク・アルベニス(1860-1909)について
♪フランシスコ・タレガ(1852-1909)について
♪プログラムについて
♪公演情報
2009年に没後100年を迎えるスペインの作曲家フランシスコ・タレガとイサーク・アルベニスの2人にスポットを当てたプログラム。タレガは有名な「アルハンブラの想い出」をはじめ、ワルツやマズルカ、前奏曲集などを作曲し、ギターのショパンと呼ばれる存在。ギターの心を知ったこの作曲家の深い響きをお聴き頂きたいと思います。
スペイン近代民俗楽派を代表するアルベニスは、ギターのための作品は残しませんでしたが、その数々の作品は今やギターのための編曲作品として定着しています。「コルドバ」や「グラナダ」など、僕自身が実際に訪れたスペインの街の印象を心に描きながら演奏したいと思います。この2人の作曲家とスペインギターへのオマージュとしてお届けします。
アルベニスとタレガの音楽との出会い
今回のコンサートでは、スペインの街を音で描いたアルベニス、ギターの心を知ったギターのショパンと呼ばれるタレガ、2人の作品を情感たっぷりに歌いあげます。僕が中学生時代、初めて聴いたギターのCDはナルシソ・イエペス演奏のタレガ作品集でした。異国情緒に溢れたその音楽にとても惹かれたことを覚えていますが、これが僕にとって初めてのスペイン音楽との出会いでした。
実際にスペインへ留学し、街の雰囲気や人々の暮らし、または部屋の壁や床、窓の装飾、これらの中でタレガの音楽を演奏した時、まさにこれがこの音楽なんだと感じたことは、タレガの音楽を内面から理解することのできた体験でした。
アルベニスは、スペインの様々な街を訪れてはその印象をもとに作曲するというスタイルで見事に自国の風景を表現した作曲家です。
僕自身、実際にスペインのコルドバやグラナダ、セビーリャなどを訪れた際、アルベニスのメロディーがずっと頭の中で鳴り響いていました。アルベニスは見事にスペインを表現したのだと実感する体験でした。
今回のコンサートでは、みなさんに共にスペイン旅行をしているような気分を味わって頂きたいと考えています。
イサーク・アルベニス(1860-1909)について
スペイン北部のカンプロドンに生まれ、幼いころからピアノの神童として注目されました。ベルギー、ハンガリーなどで学んだ後、バルセロナやマドリッドで作曲、演奏活動をしますが、自国の歌やリズムなどを使用して書かれたその作品はスペイン国民楽派の先駆けとなりました。
その後パリでの活動の中、高度な作曲技法を身に付けていき、晩年には傑作「イベリア」などを作曲。1909年に南仏に没しました。
その作品のほとんどがピアノ曲ですが、早くからギターソロのためにアレンジされ、数々の作品が今や編曲ものとして定着しています。
フランシスコ・タレガ(1852-1909)について
スペイン東海岸のビジャレアルに生まれ、幼い頃よりギターを手にし、マドリッド音楽院で学んだ後、コンサートギタリストとしての活動を開始しました。その後バルセロナに定住し演奏、作曲、教授活動を送りました。
新しい響きや技術を使った作品を残し、近代ギター音楽の父と評される。中でも「アルハンブラの想い出」は最も有名なギター曲の1つになっています。
オリジナルの他、モーツァルトやベートーヴェン、ショパンやメンデルスゾーンなどの曲の編曲作品もたくさん残し、ギターのレパートリーを拡張させてという意味でも大きく貢献しました。
プログラムについて
プログラム
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-マラゲーニャ
組曲「旅の想い出」の中の1曲。「入江のざわめき」というタイトルも付されている、スペイン南部の港町マラガに伝わる3拍子の舞曲。ミの旋法(※)で書かれており、中間部にコプラ(歌)が挿入されています。
(※)ミの旋法について 中世の教会旋法の「フリギア」と似た性質を持つもの。長調にも短調にも属さない、スペイン音楽に特有のミに始まってミに終わるという旋法。
-アストゥリアス
スペイン組曲の中の1曲。タイトルはスペイン北西部の州ですが、アルベニス自身は前奏曲、サブタイトルとして「レジェンダ」(伝説)と付けています。
-グラナダ
スペイン南部アンダルシア地方の街。小高い丘にイスラム人の最期の砦となったアルハンブラ宮殿があり、その斜面にユダヤ人の残したアルバイシン地区の白壁の風景が広がります。静かに佇むこの街の雰囲気が表現されています。
-朱色の塔
「性格的小品集」の中の1曲。アルハンブラ宮殿にある塔がタイトルに付けられています。20世紀初頭に活躍したギタリスト、M・リョベートによる名編曲のバージョンで演奏します。
-コルドバ
アンダルシア地方の街で、かつての後ウマイヤ朝の首都として栄えた。イスラム寺院メスキータが残されており今でもイスラムの影響が色濃く、ユダヤ人街があるなど様々な文化が入り混じった不思議な魅力を備えた街。
この陰影の街の印象が見事に表現されています。
-マリエータ、マズルカト長調
タレガは生涯、ショパンへの憧れを抱いていたと言われますが、マズルカやワルツ、前奏曲などにその影響が感じられます。「マリエータ」「マズルカト長調」共に、そのノスタルジックな旋律の中から、ギター本来の深い響きが浮かび上がってきます。
-グランドワルツ、二人の姉妹
このワルツ2曲は、前曲とは打って変わって大変華やかで技巧的に書かれています。「グランドワルツ」は4つの短いワルツが組み合わされて構成されており、「二人の姉妹」は文字通り2つのワルツから成ります。
-ダンサモーラ、マリア、ロシータ
「ダンサモーラ」は中世スペインを支配したアラビア人の舞曲を模したもの、「マリア」は妻に贈られた軽快でメロディックなガボット、「ロシータ」は軽快な2拍子のポルカ。意味はバラ、もしくはローサという女性名の愛称ともとれます。
-7つの前奏曲とエンデチャ・オレムス
タレガは正味1、2分ほどの短い前奏曲をいくつか残しましたが、今回演奏する7曲は様々なキャラクターを持った質の高い作品です。「エンデチャ」は挽歌、「オレムス」は祈りという意味で、タレガの遺作となっています。
-アラビア風奇想曲
タレガはイスラムの文化に興味を持った時期があるのだろうと思われますが、この曲もそんな影響を感じさせます。東洋風な旋律の中に、アラビア建築に施される装飾アラベスクを模した細かいパッセージが挟まれながら、転調を繰り返して音楽が進んでいきます。
-アルハンブラの想い出
ギター曲としては最も有名な曲の1つです。作曲者がグラナダにあるアルハンブラ宮殿を訪れた際にインスピレーションを得て、一夜のうちに書き上げました。終始トレモロで旋律が流れていきますが、この宮殿の噴水の絶え間ない流れを模していると言われています。
■公演情報
「國松竜次ギターリサイタル~I・アルベニスとF・タレガを讃えて」公演は、2009年7月1日(水)19時開演(18時30分開場)。料金は一般3,000円、学生2,000円、チケットのお求め、お問い合わせは、ザ・フェニックスホール チケットセンター 06-6363-7999 (土・日・祝をのぞく平日の10時~17時)、主催:パシオンムジカル 0774-45-4645まで。