アートインザホール
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールでは
2階ホワイエ、3階4階ロビー、階段にさまざまな絵画や彫刻が飾られています。
展示作家のご紹介
野外のヴァイオリニスト
Paul Guiramand (1926~2007) ポール・ギアマン
フランスのサン・カンタン生まれ。16歳の若さでパリ美術学校に入学し、モーリス・ブリアンションに師事。1952年にフランスの若い芸術家の誰もが憧れるローマ大賞を受け、4年間ローマに留学しました。この間、しっかりと古典の勉強をしましたが、その後の彼は表面上、全くその痕跡を見せず、サーカス、馬、裸婦と花などをテーマに、寒暖色のはげしい対比によって、新しい表現を追求しています。このように優れて現代的な作品は、明るく、そして知的で人生に対して肯定的な彼の生来の人柄から生まれました。明るく快い画面の中には仄かな憂愁が込められており、これが「詩情」であることに気づくでしょう。作品は、個人のコレクターだけでなく、ホテルやコンサートホール等の多くの公共施設、パリ市立美術館を始めとする世界各地の美術館に収蔵されています。ホール内の展示作品は、画伯が直接ホールを見て想を練り、「音楽」をテーマに描き上げた力作の数々です。
ニースの旧港
Chuta Kimura (1917~1987) 木村 忠太
香川県高松市生まれ。若くして上京、重厚で堅実な画風により、早くから注目されました。しかし、日本的な油絵の限界を感じ、1953年絵画の本質を徹底的に究めたいと、フランスに渡りました。それから、一度を除いては帰国することもなく、独自の境地を切り開きました。パリでの彼の独創が開花するのは比較的おそく、1960年頃でした。彼の制作原理は、印象主義の光の要素をあらためて根底から追求し、自然と画家との内面的かつ親密な交感のかけがえのない唯一の(場)としてとらえ直したところにあり、まさにそれゆえに自らの立場を「魂の印象派」と名づけました。その際、決定的な意味を持ったのは、南仏プロヴァンスの過激なまでに強烈な陽光でした。展示作品大作「ニースの旧港」は、その一点です。
トランペットを吹く人
Richard MacDonald (1946~) リチャード・マクドナルド
アメリカのカリフォルニア生まれ。ロサンゼルスアートセンターカレッジにて学位取得した彼が、1971年に作品を造り始めた時から、彼の情熱は、精巧で力強い作品を作ることに向けられてきました。その証しとして、素晴らしい創造力で堂々と造られた青銅の彫刻は、多くの名声ある賞や個展などで披露され、熱心な収集家の対象となりました。“ART is the Celebration of Life”という信念のもとに造られた革新的な新しい作品には、具現化された活気とエネルギーがあふれ、究極的にステージを素晴らしくするパフォーマ−たちの役柄がにじみ出ています。展示作品はその一部です。
Armand Pierre Fernandez (1928~2005)
アルマン・ピエール・
フェルナンデス
フランスのニース生まれ。戦後の代表的な芸術運動であるヌ−ヴォ−・レアリスムの中心人物の一人として活躍を続けました。人体をはじめ様々な器具を縦横にスライス状に鋭く分断したものを再構成するのが、彼の創作手法です。
ギリシャ神話のイカロス(ICARUS)とギリシャの円盤投げ競技者ディスコボル(DISCOBOL)を組み合わせた造語。